実は、既に船に乗る予定はありません。あとは飛行機で帰るだけなのですが、少し時間があるので、鉄道旅を楽しみます。
友人宅を早朝出て、バスで札幌駅日本出ます。バス停の裏に細い道があり、時間もあったので歩いてみると、定山渓鉄道の鉄路跡との事。振り返るとホームが見え、商工会の建物は石山駅であると書いてありました。それにしても、商工会の建物で普通に仕事していましたが、朝6時です。
何だか不思議な気分でバスに乗り込みました。
7時ちょうどの普通列車で滝川に到着。新車が増えて長椅子となる機会が多い中、よく721形に当たります。転換クロスシートで快適と思いきや、ガラスが白濁して全く外が見えませんでした。
1時間36分で終点滝川に到着。学生がちょんちょんと乗っていたのを見たのだけれど、あっという間に居なくなりました。
根室本線に乗り継ぐのですが、普通列車で乗り継ぐと、次は9時42分。1時間以上の待ち時間となります。
朝食を取って時間を潰そうと外に出ましたが、「あの滝川が?」と思う程、何もありません。チェーン店すら見当たらないのです。地図を見ると、郊外にショッピングセンターがあります。皆そちらに行くのでしょう。
仕方なく国道まで行くと、ニヤリ。ありました。入りづらい「うどん屋さん」。早朝営業から名物店なのでしょう。
散々迷ったけど、入らない理由がありません。
店内に入るなり、度肝拔かれました。表に「350円」と書いてありましたが、天ぷらうどんもきつねうどんも350円。アンバランスのアンバランス感。満載です。
天ぷらうどんを戴きます。朝食、味、気温、メニュー。不思議と丁度良かったんです。
ちょうど入線の放送があり、改札を抜けました。
ガラガラの予想に反して、大勢の人が待っていました。
気が付くとこの列車、日本一の運転時間の釧路行きの列車でした。今でこそ、バスで乗り継ぎですが、乗り継げば釧路まで行けます。
滝川駅1番線は、札幌方面に線路が繋がっていません。分断され、根室本線専用になっていました。端っこです。
かつては、釧路と札幌、函館、連絡船を介して本州とも繋がっていた線路も今や行き止まり。「入れません」。
2両編成は大盛況で北海道の大動脈を離れて、かつての大幹線に入りました。どうやら後ろ1両は富良野止まりだとか。前の車両に乗って助かりました。そんな思いは杞憂に終わるのですが。
途中の富良野駅に到着です。わらわら
と人が移動して来て、この先大変な混雑になると思ったのは私だけでした。前の車両が出口階段に近かったのです。
到着後、数分で数人に。呆気に取られました。
ここで30分近い停車時間。ホームから改札口を見ると大勢の人が居て、外に出る気を失いました。
切り離し作業を見て、車内で過ごしていると、旭川からの富良野線が大勢の人を乗せて到着しました。長時間停車に納得し再び混雑する車内を覚悟しましたが、これも杞憂。
乗り継ぎ無しで出発しました。なんか酷い被害妄想ですよね。
終点の東鹿越(ひがししかこし)に到着です。この先、映画で有名になった幾寅の先で線路が被害に会って分断されていますが、列車はここまで。初夏にあって草生し始めていました。
開放的な駅でほとんどの人は駅舎を通りませんでした。そもそもほぼ全員がバスに乗り継いだので観光客に見え、迎えの車も来ておらず、地元の人は居ないように見えました。
駅前の砂利道に新得方から代替バスがやってきました。列車に乗り継ぐ中年男性の一団を下ろすと、更に頭を突っ込んで切り返しをして駅前につけ直しました。
降りた一団も乗り込む人たちも、観光客の様子でどこか一瞬華やいだ感じがしました。
北海道らしく小気味いいスピードで快適なバス旅。観光客が多いなか、バス1台で運べてしまう状況。静かだし、エアコンはよく効いて、リクライニグの椅子。金がなく投資に回せない理由もわかるが、だからこそ直したくないのも頷ける。
なんかブレーキかかったな、曲がったな、狭い道に入ったな、と思うと途中駅の幾寅。ロケ地として有名なだけあって、数人が乗り込んで来ました。
新得に到着し、ざっと3時間の待ち時間。バスに乗っていた人たちが同じように街に繰り出して行きました。携帯電話の電池が寂しくなってきたので、充電スポットを探したのですが、目ぼしい場所がありません。駅前で銭湯を見つけましたが、電源を確保できる保証がなく、3時間潰せるスペースもなさそうだったので、今回はパス。もっと汗だくであったら、この立地はマストプレイスだったのでしょうが。
することもないので、新夕張までまで予定より1本先の列車に乗りました。
特例処置区間で特急に乗車券だけで乗ることができます。
十数分のつもりで、荷物を抱えたまま携帯の地図を見ていましたが、どう見ても十数分の距離ではなく、時刻表で確認したら約90㎞、一時間以上乗ることがわかりました。思い込みや予習なしは駄目ですね。快適な車内で1時間近く眠れたのに。
新夕張に到着です。新得駅で3時間待ちの1時間半をここに持ってきました。結果、ここで4時間近く時間を潰すことになりました。
まずは昼飯を食べようと街中に出たのですが、ここぞという場所がありません。空いていない店が多いです。仕方なくセイコマートで、セコマらしい食べ物を買いました。当然、LINEで拡散。それをネタに「紅葉山神社」のベンチで昼食タイムです。
それでも、1時間がん限界です。あと2時間することもないので、メロンで大人気の道の駅に参戦してみました。ワンカット500円のメロンも魅力でしたが、本物に寄せた1玉メロンパンも魅力。ウロウロしている間に売り切れてしまいました。散々悩んだ挙げ句、ジャンボメロンを購入。持って帰るほうが早かったので、箱を買って持ち帰ることにしました。これが忍耐と後悔につながるんですが。
橋と船と端っこと。
好きなものをただ載せています。
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